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におい分析試験
「におい」に関連した評価試験
都産技研では、産業資材や生活雑貨品などにおける「におい」に関連した以下の評価試験を実施しています。
依頼試験
異臭分析
製品に付着した臭気成分や、異臭の原因となった臭気成分を特定することができます。
装置で検出した揮発性成分のうち、においに寄与している成分を、ヒトの嗅覚で確認できるシステムです。
「どんな成分が検出するか」、「その成分はどんなにおいがするのか」を同時に分析できることが大きな特徴です。
におい分析システム
(におい嗅ぎポート付きタンデム型ガスクロマトグラフ質量分析計)
におい強度試験
におい識別装置を使ってにおいの強度とにおいの質を数値化できます。
におい識別装置
においの強度の測定事例
においの質の測定事例
消臭性試験
繊維製品や生活雑貨品に施した消臭加工の性能を、以下の方法で評価します。
・SEKマーク繊維製品認証基準に基づいた方法(検知管法、ガスクロ法によるもの)
検知管法
ガスクロ法
・ISO17299 part5※ に基づいた方法(半導体センサ法によるもの)
半導体センサ法
※)ISO 17299-5:2014
Textiles — Determination of deodorant property —Part 5: Metal-oxide semiconductor sensor method
担当研究員から
お客さまのニーズに合わせた試験を提案する「におい分析試験」
Q.この試験の特徴は何ですか?
A.
生活空間の中には、さまざまな「におい」が存在しています。このにおいの正体を視覚化することや、数値化することが、この試験の大きな特徴です。工業製品や生活雑貨品のにおい分析試験は、実施している公的機関が少ないため、全国から相談が寄せられます。
Q.試験の目的はどのようなものですか?
A.
例えば、販売している製品から「異臭がする」というクレームがあったとします。この異臭の原因となっている成分を特定し、解決することがこの試験の目的です。そのほかにも、製品に付加した香料の持続効果を検証することを目的とした「におい強度試験」や、製品に施した消臭性能を評価することを目的とした「消臭性試験」を行っています。
Q.その成果はどのように活かされますか?
A.
異臭クレームの解決に至れば、その製品の品質の保証に繋がります。ほかにも、香料の持続性や消臭性効果は製品の付加価値としてPRできます。また、近年はにおいを品質管理の指標の一つとする企業も増えていることから、自社製品から発するにおい成分を把握することは、高品質なものづくりにおける重要な要素の一つとなります。
お客さまへのメッセージ
におい分析試験は、試験方法等に関する規格がないため、お客さまのニーズに合わせた試験を提案しています。どうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
技術相談受付フォーム(外部リンク)からお気軽にお問い合わせください。担当部署におつなぎします。