本文
放射線試験
産業利用を中心に放射線計測・照射など総合的に技術支援
サーベイメータによる各種放射線の計測や放射線遮蔽材の測定など放射線利用の技術支援サービスを総合的に展開しています。
さまざまな放射線・放射線物質の測定に対応
依頼試験
放射線計測
いろいろな種類の放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線)を計測する各種サーベイメータを用意しています。
ゲルマニウム半導体検出装置による核種分析
放射性物質から放出されるガンマ線を精密に測定することで、試料中の放射性物質の量を測定できます。
放射線遮蔽率測定
放射線計数装置で放射線遮蔽材料などの遮蔽率が測定できます。
液体シンチレーションカウンタによる測定
放射性物質から放出されるベータ線を高感度に測定し、14C、3Hなどの放射性物質を測定できます。
放射線照射食品の検知試験
光刺激ルミネッセンス測定でEN13751規格に準拠した放射線照射食品の検知試験を簡便かつ高感度に実施します。
放射線照射
ガンマ線や電子線を照射することによって、照射食品の試験や表面改質などを行うことができます。
左)セシウム137ガンマ線照射装置 右)低エネルギー電子線照射装置
線源 | セシウム137 |
---|---|
線源容量 | 244.2TBq |
照射室 | Φ338×600mm |
照射台 | Φ300mm |
照射線量率範囲 | 4.8から1,400Gy/h |
加速電圧 | 80から250kV |
---|---|
ビーム電流 | 2から20mA |
照射トレイ外寸 | 310×310×25mm |
コンベア速度 | 5から60m/min |
放射線試験の活用事例
- 放射線遮蔽材の性能評価・開発
- 照射食品の検知技術開発
- 工業製品原材料などの核種分析
- バイオ燃料のバイオマス度の測定
- 原発事故による工業製品等の放射能汚染検査
- 環境放射能モニタリング
担当研究員から
安全の証明、製品開発に役立つ「放射線試験」
Q.都産技研の放射線試験の特徴は何ですか?
A.
各種の放射線測定機器を用意していますので、放射線源やX線装置を使用した機器からの漏洩線量の測定、放射線遮蔽材の遮蔽率や鉛当量の試験、原材料中の放射性物質の量を調べるゲルマニウム半導体検出装置による核種分析など、放射線に関するさまざまな試験に対応しています。またガンマ線照射装置による照射試験や低エネルギー電子線照射装置の機器利用もできます。
Q.試験によってどのような成果が得られますか?
A.
目には見えない放射線を実際に測定することで、製品や機器の安全性を確認できます。遮蔽率や鉛当量の試験では遮蔽材の開発、線量測定ではX線検査装置の開発や安全性確認などにご利用いただいています。
Q.原発事故による影響はありましたか?
A.
福島第一原発事故の際には、直後から非常に多くの相談が寄せられました。また風評被害防止として、都内中小企業向けに工業製品の放射線量測定を開始しました。現在ではその件数も落ち着いてきましたが、依然として安全性の証明を望まれる企業のお客さまもありますので、平成25年度も震災復興支援事業として無料測定を継続して行っています(都内中小企業のみ)。
お客さまへのメッセージ
放射線はあまりなじみがなく、どのような試験をすればいいかわからないこともあるかもしれません。
お客さまのお話をいろいろとお聞きしたうえで試験を行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
技術相談受付フォーム(外部リンク)からお気軽にお問い合わせください。担当部署におつなぎします。