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迅速に脱衣可能な防護服の開発
印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新
加藤 貴司[発表者]、平山 明浩、藤田 薫子、山田 巧(墨田支所)、松本 太郎、若松 将生(株式会社エヌ・ティ・シー)
1.はじめに
感染症流行の有事では多数の感染者が想定され、医療行為の迅速化が望まれる。そこで防護服の脱衣時間を短縮し、脱ぎ易くすることで、次の患者への医療行為が安全かつ迅速となり、医療関係者への負担を軽減することができる。
本研究は、不織布の開発、製造の技術、防護服販売の実績がある株式会社エヌ・ティ・シーと共同研究を行い、ユーザーニーズを捉えた新しい防護服の製品化を行うことを目的とした。
2.内容
| 図1 くるみながらの脱衣 |
3.結果・考察
| 図2 左右の張力により開口 |
電気性能 | 照明器具 A | 照明器具 B | 照明器具 C |
---|---|---|---|
消費電力[W] | 37.7 | 16.4 | 24.1 |
力率 | 0.99 | 0.92 | 0.93 |
消費電流[Arms] | 0.379 | 0.178 | 0.26 |
高調波の判定 | Pass | Fail | Fail |
4.まとめ
開発品の特徴は汚染面をくるみながら安全に脱衣できる点にある。そのため、防護服の生地である不織布を用途によって代えることで、医療関係だけでなく、防塵や汚物処理などの産業用途としても販路を検討している。