東京都立産業技術研究センター(都産技研)は2024年1月24日(水曜日)から1月26日(金曜日)までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「第16回オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-」に出展しました。
本展示会は、クルマの先端技術が一堂に出展される展示会です。
会期中は天候にも恵まれ、東京ビッグサイトには多くのお客さまがご来場されました。都産技研ブースにも、企業や研究機関の方など、幅広い方々がお越しになり、3日間で1400名を超えるお客さまに来ていただきました。ご来場ありがとうございました。
今回、都産技研はモビリティ分野、光音分野、ロボット・通信技術分野・精密加工分野・実証試験分野の展示をいたしました。
多摩テクノプラザでは、2022年度から「ゼロエミッションに資するモビリティ産業支援事業」を開始し、都内中小企業のモビリティ産業への参入を支援しています。
新たにサービスとして開始した車載機器・小型モビリティ向けのBCI試験や放射イミュニティ試験のご紹介、CFRPなど繊維強化複合素材に関するサービス、環境試験機器による試験サービスについてご紹介しました。
燃料電池と水素を用いて発電し、それを動力とするキックボードのご紹介では、実物を展示し、多くのお客様にご覧いただきました。また、「どのような原理で動いているのか」、「街中で乗るようになるのか」などのご質問もいただきました。
光音技術グループでは、都産技研の音響技術支援と光分野のBSDF測定装置のご紹介を行いました。音響技術支援では、自動車に関する音の音質評価、自動車の内装材や制振材の性能評価を紹介しました。BSDF測定装置は、物体に照射された光がどの方向にどの程度散乱するかを測定する機器です。照明製品に用いる部材の光拡散特性、自動車の塗装面評価、化粧品の質感評価などに利用されています。
光音分野はオートモーティブワールド初出展でしたが、興味を持たれるお客様が多くいらっしゃいました。
ロボット技術グループ・通信技術グループでは、中小企業の5G・IoT・ロボットの普及促進に向け、共同研究や研究会・交流会の運営などを行っています。展示会では、サービスロボット用安全性評価装置や車いす搭乗者の姿勢ケアをサポートするモニタリング技術のご紹介、ローカル5G研究会や車載Ethernetの測定技術の研究成果などをご紹介いたしました。
城南支所は東京都大田区に拠点を構え、さまざまな装置を保有し、精密加工支援を行っています。展示会では、フェムト秒3次元レーザー加工機で製作したサンプルの展示や計測用X線CT装置のご紹介をいたしました。
実証試験技術グループでは、JCSSや幾何形状測定室のご紹介をいたしました。その他にも「振動試験を行いたいのだが、どのようなメニューがあるか教えてほしい」などといった具体的なご相談もいただきました。
都産技研では、電気・温度・長さの各認定区分について、JCSS校正証明書の発行を行っています。これはトレーサビリティの証として世界各国で通用するものであり、製品輸出時の品質評価にも有効です。さらに、JCSS認定審査向けの技術的なコンサルティングをはじめ、測定技術習得など、ご要望に応じて専門技術を持った職員が対応いたします。ぜひ、ご活用ください。
これからも都産技研はさまざまな展示会に出展予定です。展示会場でブースを見かけた際は、ぜひお立ち寄りください。
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