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紫外可視近赤外分光光度計-大型試料室を持ち、高感度・広範囲な波長範囲の測定が可能-

印刷用ページを表示する 更新日:2022年8月15日更新

トップイメージ

紫外可視近赤外分光光度計、SolidSpec-3700i DUV(株式会社島津製作所製)は、240 nmから2600 nm(紫外領域から近赤外領域)の透過率・吸光度・反射率を測定できる装置です。

これにより、測色(JIS Z 8781-4,Z 8722等)・透過率(紫外線:JIS A 5759)・反射率(近赤外:JIS K 5602)・透過率/反射率(可視光:JIS R3106他、全光:JIS A 5759他)・膜厚測定・衣類のUPF測定が行えます。また積分球を備えており、反射は全光線反射・拡散反射の測定が可能です。

城東支所 ものづくり支援・評価 化学  TEL. 03-5680-4632

(外部リンク)

 


装置の特徴

​紫外可視近赤外分光光度計は、近年、紫外線の遮蔽率、太陽光の遮蔽率、太陽光の反射率などの測定に活用されています。
主に板ガラスの透過率・反射率、塗膜の日射反射率、建築窓ガラス用フィルム透過率、反射・透過による測色、繊維の紫外線遮蔽率(UPF)などの測定に用いられるほか、光透過の膜厚測定、全反射・拡散反射の測定も可能です。

光源(ハロゲンランプ・重水素ランプ)の光を、分光器を用いて波長ごとに分け、250~2500 nmの狭い幅(スリット幅)の光をつくります。この光を順次試料に照射して反射率を測定、また光を透過する個体・液体試料の透過率も測定できます。

本装置は、大型試料室を備えているため、平板形状であれば透過測定・拡散反射測定はA5サイズ程度、全光線反射測定はA4サイズ程度の試料まで対応可能です。​

 

装置写真
大型試料室と積分球の測定部説明

図1 大型試料室と積分球の測定部説明 

 

活用事例

青色アクリル板を測定した事例を紹介します。

(1)全光線透過率・全光線反射率の測定
(2)色彩測色

アクリル板の画像

​図2 測定に用いた青色アクリル板

 

​(1)全光線透過率・全光線反射率の測定

全光線透過率は建築物の窓ガラス等を通過する光を測定することにより、紫外線(化学的な作用)・可視光線(色彩)・近赤外線(熱に変わる)がどれだけ除去されているか確認します。全光線反射率は、主に塗料等光を透過しない物の光の反射を測定します。

近年の省エネ対策のため、建物の温度上昇を防ぐため高日射反射率塗料が注目されています。

 

全光線透過率・全光線反射率の測定結果
​図3 全光線透過率・全光線反射率の測定結果​

​(2)色彩測色

多くの工業製品は、「色」がなくても機能しますが、「色」を持つことにより価値が向上・多様化します。この「色」の価値は機能的価値だけではなく、感覚的な価値もあります。現代のものづくりにおいて感覚的な価値は重要であり、物の色の品質管理に測色は不可欠です。

 

1.L*a*b*色空間

 

青色アクリル板のL*a*b*色空間
​図4 青色アクリル板のL*a*b*色空間

 

2.Yxy色空間

Yxy色度図
​図5 青色アクリル板のYxy色度図

 


 

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関連情報

仕様および利用料金については設備ページをご覧ください。

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城東支所 TEL. 03-5680-4632

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