2022年4月より、三尾淳が理事に就任いたしました。
新たに理事を務めるにあたり、現在の産業を取り巻く状況や、期待される都産技研の役割、理事としての抱負を聞きました。
前任の理事 近藤 幹也の任期満了に伴い、4月1日付で理事に就任いたしました。
都産技研は産業支援を担う機関として、幅広い技術分野に対応してまいりました。現在の工業製品は多種多様な技術を駆使して製造されており、加えて人間工学や環境適合に配慮することが求められています。
都産技研の基盤的な技術を活かしつつ、分野複合および融合を意識して、新理事長とともに事業運営に取り組んでまいります。
機械系の研究員として金属材料のドライ表面改質を中心とした加工技術に携わり、研究のみならず関連業界の方々との技術交流や情報交換も積極的に行ってまいりました。また、近年では航空機産業参入支援、ロボット産業支援、金属AM事業などに関わってまいりました。この間、東京都産業労働局商工部や都産技研城東支所、研究開発企画部署などでさまざまな事業の管理運営を経験いたしました。
専門分野は鉄鋼材料の熱処理と表面処理を担当してきました。研究テーマとしては、半導体製造に使われるイオンビームを、金属材料の表面改質に応用することを検討していました。当時はデリケートな装置で、調整と実験にかなりの時間を費やしていました。苦労して得た研究結果を国際会議などで発表し、多くの研究者の方々から意見をいただき交流できたことは良い思い出として残っております。
昨今の社会情勢は、新型コロナウィルス感染症の拡大など複数かつ多岐にわたる要因により、近い将来の予測すら困難となってきております。産業に携わる中小企業の皆様におかれましては引き続き不安定要素を抱えた事業運営でご苦労されていることと存じます。
都産技研も変化を恐れず、果敢に挑戦をする姿勢を維持し、産業技術への支援をとおして皆さまとともに発展するよう取り組んでまいりますので、より一層のご利用、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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理事
三尾 淳(みつお あつし)
東京都立産業技術研究センター 開発本部 開発第一部長、
プロジェクト事業推進部長、物理応用技術部長などを歴任し、
2022年4月から都産技研 理事に就任。
※記事中の情報は掲載当時のものとなります。