2021年11月24日、東京ビッグサイトで開催された「産業交流展2021」において、都産技研設立100周年記念イベントが開かれました。本レポートでは、「設立100周年記念式典」および「都産技研表彰-INNOVATION PARTNERSHIP AWARD」表彰式の様子をお伝えします。
メインステージで開催された「設立100周年記念式典」は、都産技研100年の歩みを紹介したオープニングムービーからスタート。来賓の方々の挨拶のほか、都内中小企業の表彰式が行われました。
東京都知事 小池 百合子氏による
設立団体挨拶
[(代読)産業労働局長 坂本 雅彦 氏 ]
公益財団法人東京都中小企業振興公社 理事長
目黒 克昭 氏によるご祝辞
東京都公立大学法人 理事長
山本 良一 氏によるご祝辞
設立団体挨拶では、東京都知事小池百合子氏からのメッセージが読み上げられました。メッセージでは、都産技研の起源である府立東京商工奨励館が設立された1921(大正10)年は、産業立国を目指す激動の時代であったこと、そして新型コロナや気候変動といった課題を抱えた現代もまた「激動の時代」であると延べ、都産技研は時代をリードする役割を担う存在であるべきと期待を寄せました。
来賓祝辞では、公益財団法人東京都中小企業振興公社理事長 目黒克昭氏、東京都公立大学法人理事長 山本良一氏から祝辞を賜りました。目黒氏は「技術面から支える都産技研と経済面から支える都公社とで緊密に連携を図りたい」とし、東京の産業振興への思いを語られました。また山本氏は、産学公連携や地域連携活動の活性化といった取り組みを振り返り、持続可能な社会の実現に向け、今後も連携を密にしていく旨を語られました。
続いて理事長の奥村次徳が登壇し、ご挨拶とともに都産技研の100年を振り返りました。100年前の1921(大正10)年は世界大戦が終結して間もない時期であり、工業製品の多くを輸入に頼っていた日本では、工業製品の国産化が強く求められていました。それに応える形で設立された府立東京商工奨励館のミッションは、「新興工業社の“親切なる相談相手”であること」。時を経て産業を取り巻く環境が変化しても、都産技研が「親切なる相談相手」であることは変わりません。
理事長 によるご挨拶
「都産技研は地方独立行政法人となり、今年で16年目を迎えます。我が国最大の公設試として、総合力を生かし、中小企業の皆さまにとって頼りになる都産技研を目指していきたいと思っています」(奥村)
来賓の方々との記念撮影
記念式典の終盤では、「都産技研表彰 - INNOVATION PARTNERSHIP AWARD」表彰式が行われました。同賞は、都産技研が今年で設立 100 周年を迎えるのを契機に設けられた表彰制度です。都産技研が実施する技術支援や研究開発事業などを通じて、パートナーシップを築いていただいた企業の皆さまに感謝の意を表すると共に、東京におけるイノベーション創出の機運を高めるものとして作られました。
第1回となる今回は、優秀賞を株式会社日本熱電機製作所とユニバーサル・サウンドデザイン株式会社が、大賞をバルミューダ株式会社が受賞し、理事長の奥村次徳から賞状とトロフィーが贈られました。
都産技研表彰 - INNOVATION PARTNERSHIP AWARD 受賞者の記念撮影
大賞
バルミューダ株式会社 様
(登壇)唐澤 明人 様
優秀賞
株式会社日本熱電機製作所
(登壇)童子 俊一 様
優秀賞
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
(登壇)中石 真一路 様
2021年11月24日12時00分から12時50分まで行われた、設立100周年記念式典の様子をオンデマンドでご視聴いただけます。
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