現在、仕事や生活の中で人をサポートする「サービスロボット」がさまざまな場所で使われ始めています。
都産技研では、サービスロボットの事業化を目指す中小企業への支援として、安全性に係る評価試験機の提供やロボットを活用したい企業とのマッチングを進めています。
現在開催中のTokyo Tokyo ALL JAPAN COLLECTIONでは、2021年8月3日(火曜日)から8月8日(日曜日)の6日間、都産技研と中小企業が共同開発したサービスロボットを展示します。
ロボット技術グループ TEL: 03-5530-2706
都産技研は、製品を開発する中小企業の技術支援を目的とした機関です。しかしながら、やっと市場に出回ったばかりの新しい製品であるサービスロボットが、一般的に普及していくためには、ロボットを使う企業や人(ユーザー)が使いやすいロボットを開発する必要があり、単に技術開発のみを支援するだけでは、必要とするロボットを実現することができません。
そこで、都産技研では、公募型共同研究事業や、サービスロボットSIer人材育成事業など、ユーザーの要望と、ロボットの開発企業の持つ技術をマッチングしながら、製品開発を支援する共同研究を実施し、5年間で37種類のロボットを共同開発しました。
図1 ロボットの事業化・製品化を進めたロボット産業活性化事業の事業スケジュール
サービスロボットを使ってみたい、人手不足でロボットの導入を検討しているなど、導入を検討している方はたくさんいらっしゃいますが、実際に稼働するケースや、今までロボットに触ったこともない人が、本当にサービスロボットと協働して作業できるのか、購入までのハードルはまだまだ高いと言えます。
そこで、都産技研では、東京ビッグサイトや、羽田イノベーションシティなどで長期間に渡る実証実験やデモンストレーションを行いました。
東京ビッグサイトでは、案内、警備、清掃、運搬ロボットの4種類のサービスロボットをビッグサイト内で行われている実際の業務に合わせてカスタマイズし、2019年11月から2020年3月末まで運用実験を行いました。
長期間の運用により、知見の獲得、課題の整理とともにどの程度の効果が得られるのかを、費用面を含めて検証しています。実際にロボットを利用することのノウハウを蓄積し、TIRIクロスミーティングや学会で公開することにより、サービスロボットの普及を目指しています。
図2 東京ビッグサイトで実施した清掃・運搬・案内・警備ロボットの運用実験
羽田イノベーションシティでは、2020年9月18日(金曜日)から2020年10月18日(日曜日)までの1か月間、運搬ロボットや電動アシスト人力車、搭乗型モビリティなど、業務、作業に利用するロボットや、パワーアシストスーツや服薬支援ロボットなどの介護・生活に利用されるロボット、案内・警備を行うロボットのデモンストレーションを行いました。
シルバーウィーク(9月18日~22日)では、会場全体で5万人の方が来場されました。また、企業からの直接の見学は58社を数えます。メディアからの取材もあり、販売台数の増加にもつながっています。
図3 羽田イノベーションシティでのロボット実演
2021年8月3日(火曜日)から2021年8月8日(日曜日)まで、東京スポーツスクエアにて開催されるTokyo Tokyo ALL JAPAN COLLECTION(外部リンク)では、都産技研と企業が共同開発したロボット16体を展示・実演しています。
「暮らしをサポートするサービスロボット大集合」と題して、物流倉庫や工場などで利用されるロボット、警備や点検などのロボット、観光や案内に利用されるロボット、生活の場や介護現場で利用されるロボットなどを出展しています。サービスロボットの導入を検討される方、購入までとはいかなくても実際に触れてみたいと思われる方は、ぜひお立ち寄りください。
都産技研の出展紹介ページはこちら ⇒https://tiri-robot.jp/news/20210720.html(外部リンク)
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※記事中の情報は掲載当時のものとなります。