熱による損傷ウールの検出
ウールは熱の作用を受けると熱分解を起こし、さらに高温となると炭化する。炭化したウールは機械的な作用により脱落してしまうが、残留部分には熱による痕跡(ウールの先端に気泡が見られる)が残っているので、これを確認することにより熱による損傷と確認できる。
試験方法
1)実体顕微鏡(なければ拡大鏡)をもいちいて、ピンセットとはさみにより穴あき部付近の毛羽の先端を切り取る。
2)光学顕微鏡で観察する。熱による損傷を受けたウールは損傷側の先端に気泡が見られる。倍率は200倍程度で観察できる。