本文
ラメ糸の観察
印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新
ラメ糸中の金属が酸・アルカリ等の作用を受けると、金属が溶解するとにより光沢が消失する。金属が溶解したかどうかは、光学顕微鏡で観察することにより判別できる。
試験方法
1)変色部より試料を採取し、プレパラートを作製する。
2)光学顕微鏡で観察する(倍率は50から200倍)。なお、透過光で観察するとラメ糸部分は光が透過せず、観察しにくいので、反射光で観察する。
写真は正常品であるが、ラメ部分には光沢が確認できる。
なお、ラメ糸には、単にラメ糸のみを使用する場合以外にも、写真のように芯糸にからませたり、普通の糸と交撚したりする場合がある。
同様に事故品を観察する。ラメ糸中の金属が消失し、プラスチックフィルムが透けている。また光沢も消失している。
なお、フィルムが透けている場合は、反射光よりも透過光の方が観察しやすい。