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pH試験紙によるpHの測定
印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新
pH試験紙は液のpHがどの程度であるかを判定する試験紙である。pH試験紙は緑色であるが、試験液に試験紙を付けるとpHにより赤(酸性)から緑(中性)から青(アルカリ性)へと変化する。したがって、硫酸等の強酸が付着している場合、抽出液にpH試験紙を付けると赤色となる。
ただし、硫酸等の水溶性の物質は、水系洗濯等の処理をした後は流出してしまうため、当該試験は適用できない。
試験方法
1)脆化部・穴あき部周辺に蒸留水を滴下する。生地に撥水性がある場合は、ガラス棒等で水をよく浸透させる。
2)速やかに滴下部にpH試験紙を押し当てる。
3)pH試験紙が赤となれば、酸の存在を示す。なお、抽出液があれば、抽出液にpH試験紙を浸してもよい。
4)上記pH試験紙よりも正確にpH値を測定するには、写真のようなpH試験紙が有効である。
写真の試験紙の右側(色の付いている部分)を抽出液に浸した後に、色を見本と比較することにより、おおよそのpHの値を知ることができる。