アルミニウムの検出

アルミニウムはアリザリン（またはその誘導体）と反応し、赤色の金属錯塩を形成する。この反応を利用することによりアルミニウムを検出することができる。 

 試験方法

1）試料を採取し、20％塩酸に浸漬する。アルミニウムが溶解すると、気体（水素）を発生するので、水素の発生が確認されるまで浸漬する。この液を試験液とする。

2）アリザリンエタノール溶液（アリザリンスルホン酸ナトリウム0.1gをエタノール100mLに溶解したもの）を一枚のろ紙中に二ヶ所、それぞれ一滴ずつ滴下し、乾燥する。

3）二ヶ所のうちの片方に1）の試験液を滴下し、乾燥する。

4）二ヶ所にアンモニア水を近づけ、アンモニア蒸気に曝す。試験液にアルミニウムが存在すれば赤色に変色する。なお、アルミニウムが存在しない場合には、紫色に変色する。