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テカリ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年1月5日更新

光沢を生じた部分を示す写真

解説

素材

テカリは

  1. 毛羽の脱落
  2. 織物組織の平板化
  3. 糸の並列化
  4. 組織点の目詰まり
  5. 繊維表面の平滑化
  6. 繊維の扁平化

等の要因、またはこれらの複合により反射光が増加、光沢が増す現象である。ただし、実際に事例が多いのは5.と6.であり、したがって、素材としては毛(摩耗作用によりスケールが削れて繊維表面が平滑化)や化学繊維(熱を伴う圧力により繊維が変形、扁平化)などが多い。中でも多いのは毛のスラックスである。

外観

毛のスラックスの場合、ベルトの通るところやポケット、臀部など、摩擦を受やすい部位に発生する場合が多い。化学繊維の場合は、ひざや手のように、転んだときにこするような部位に発生したり、、あるいはアイロン等のように形状に特徴があるような場合もある。

試験

繊維表面の平滑化は、生地表面のレプリカを作製し、これを光学顕微鏡で観察することにより確認できる。

スンプ法による生地の表面状態観察

 


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