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虫食い
印刷用ページを表示する 更新日:2018年1月5日更新
解説
素材
虫害はタンパク質系の繊維(毛、絹)、中でも毛が圧倒的に多い。
外観
- 脆化・穴あきの場所は特に決まっていない。ただし、食べこぼしやタンパク質よごれ、食べ物のにおい等の付着している箇所が虫害されやすい。
- 外観は編織物を構成する糸がすっぽり消失している。また、化学繊維とタンパク質系繊維の混紡品・交撚品や交織品・交編品の場合はタンパク質系繊維のみ脱落している。
試験
虫害を受けた繊維は独特の切断面を有する。したがって光学顕微鏡で切断面を観察することにより虫害による損傷かどうかを確認できる。
なお、毛の損傷の場合、熱、薬品(次亜塩素酸ソーダ)、摩耗による損傷、虫食い、いずれも特徴的な切断面を呈するので、顕微鏡観察が有効である。